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2021/09/17
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第11部 神殿 23
一般のセルバ共和国国民は神殿の中で起きた事件について、何も知らない。そんな事件があったことすら知らない。彼等の多くは”ヴェルデ・シエロ”はまだどこかに生きていると思っているが、自分達のすぐ近くで世俗的な欲望で争っているなんて、想像すらしないのだった。 テオは、大神官代理ロア...
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一般のセルバ共和国国民は神殿の中で起きた事件について、何も知らない。そんな事件があったことすら知らない。彼等の多くは”ヴェルデ・シエロ”はまだどこかに生きていると思っているが、自分達のすぐ近くで世俗的な欲望で争っているなんて、想像すらしないのだった。 テオは、大神官代理ロア...
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カブラロカ遺跡は細長い渓谷の奥に存在する、セルバ共和国で一番「秘境」っぽい場所にある遺跡だった。オクタカス遺跡よりティティオワ山よりで、山の南側、火山からの溶岩で形成された5本の脚の様な尾根と尾根の間にある渓谷の奥だ。ティティオワ山の噴火は有史以前のことなので、溶岩の山も今...
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「神官が一度に複数入れ替えされるとなると、部族によってはかなり混乱が起きるんじゃないか? 特にサスコシ族とカイナ族、それに、マスケゴ族にも?」 テオが心配すると、ケツァル少佐は肩をすくめた。 「他部族のことは、関与しなかった部族には関係ないことです。サスコシ族はかなり厄介な状...
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